自然分娩をめざす方法には、古くはいわゆる古典的ラマーズ法が有名ですが、今日では自然分娩をめざす方法論として、いくつもの表現があり妊婦さんたちも迷うほどです。例えば、ソフロロジー法、新ラマーズ法、アクティブバース、フリースタイル、リーブ法、等々。どれがどうでどんな違いがあるのかと、不思議に思う方も多いことでしょう。
実は、それらのやり方には大きな違いはないのです。むしろ、めざす方向や理想とするお産のすがたはほぼ同じと言って良いでしょう。医師や助産婦などで自然分娩を探求するグループの中には、実際に、それぞれの利点を取り入れ合って、さらに融合した自然分娩法に統合していこうとする動きもあります。将来は、自然分娩主義とでもいうような統一された形に集約されていくであろうと予言することも可能です。
当クリニックの自然分娩は、上記のソフロロジー法と新ラマーズ法の長所を取り入れたやり方ですので、特に「なんとか法」というような呼び方はせずに、「やすらかな良いお産」と表現することにしております。
では、具体的にはどのようなことが大切でしょうか。そのポイントをご説明いたします。
こころのケア からだのケア 技術・知識の習得 の3つのポイントがあります。
「安らかな良いお産」を実現するためには、妊娠中のこころの持ち方、安産体質になるようにしっかりとしたからだ作り、母親教室への積極的な参加、また、自然分娩の考え方をしっかり理解すること、等がとても大切です。