予定日が近づくと、赤ちゃんはそろそろ生まれる準備を整え、頭を骨盤内におさめはじめます。すでに、この頃には、母体から外へ出たときに自分で体温を調節できるよう肉付きもよくなり、小さな手足もぽっちゃりしてきます。この時期には1週間で200gも体重を増やす赤ちゃんもいます。
出産を目前にしたお母さんは、さまざまな気持ちが交錯します。赤ちゃんを早く外へ出したいという気持ちから陣痛が早くこないかと待ち望んでみたり、不安だらけの先のことよりも安心できる今のままがいいと思ったり・・・わくわくしたり・・・。
しかし、このような精神状態を通過することによって陣痛を快くうけいれられるようになっていくのです。 |
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子宮のいちばん下にある子宮頚部の熟化とよばれる現象がおだやかに進んできます。
これには、何日もかかることがありますが、すでに赤ちゃんを産んだことのある経産婦さんは一晩で起こってしまうこともあります。からだにはこうした変化が起こっていますが、医学的には規則的な陣痛が子宮口を広げていく時期が、分娩の始まりといわれます。
陣痛に気づいた頃には子宮口が少し(3cm位)開いている産婦さんはわりと多いものです。買い物や食事、睡眠、友達に会うなどふだんとかわりなく過ごしているうちに体がしっかりとはたらいて、お産がはじまってくれればそれにこしたことはありません。
リラックスしている時、子宮はひっそりと動き、これから迎えるお産をスムーズにしてくれます。ですから、リラックスして日常生活を続けましょう。 |
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おしるしとはそれまで、子宮の入り口をふさいでいたどろっとした粘りのあるおりものや少しの出血をいいます。これがおりてきますと、数日で陣痛の始まる人もいれば、2〜3週間後に陣痛の始まる人もいます。
陣痛を感じなければ、いつもの日常生活を送りましょう。慌てて入院する必要はありません。
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赤ちゃんを包んでいた卵膜が破れ、羊水が流れ出ることが破水です。破水しますと、細菌感染や、臍帯脱出の可能もありますので、清潔なナプキンをあててすぐに受診してください。
夜間でも、休日でも抗生剤を内服するなどの処置がありますので入院となります。 |
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陣痛の痛みはお腹をゴムで縛られているように感じる人もいれば、息苦しいと感じる人もいます。腰が痛いと感じる人もいます。
規則的に引っ張られてはゆるむような感覚が、10分かもっと短い感覚でくりかえされます。
それが陣痛の開始です。
しかし、前駆陣痛という、いわゆる下準備のこともありますので初産婦は1〜2時間陣痛の様子をみてから入院の準備をしましょう。
経産婦さんは15分〜20分間隔になったら、すぐに間隔が短くなることもありますので入院の準備を早めにしましょう。 |
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外来診療時間内であれば、外来受診となります。
お名前、診察カードの番号、現在の状態をおたずねしますので、ご本人よりお電話を下さい。夜間、休日であっても看護婦が対応いたしますので、ご連絡下さい。直接の入院になります。夜間は正面玄関の右手にあるインターホンを押し、指示に従ってください。 |
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